1-00『プロローグ』

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【 Prologue 】
第一章 §1-00
ザザッ………ザッ……
……ザッ…ピーッ……ザザッ…
『 起き…、ト…ル! 聞…え……! 』
ザザッ…………
耳の奥、鼓膜というより頭の中で変な音が鳴り響く。
それは電子音というか、ラジオのチャンネルが合っていないかのような掠れた音。その音はやがて低い重低音のような大きな唸り声に変わっていき————
ハッと目を開けた瞬間、ブツリと途切れた。
「——うおっ!、何だ今のっ!」
慌てて体を起こすと、サパァァッという水の音が周囲に響く。
激しい胸の鼓動を右手で抑え周囲を見渡すと、目の前には美しい滝の大パノラマが広がっていた。
「……あ、あれ?」 滝の高さは七、八メートル程だろうか、勢いはあまりない。水苔が生え、横に長く広がっている。自分はその滝が作ったであろう四方を崖に囲まれた、浅い湖の中に座っている様だった。 底が浅いので、起き上がっても腰上までしか
